“ユスリカ” と “蚊” の違い
ユスリカと蚊とでは、より細かい分類「科」が違います。具体的にユスリカは「ユスリカ科」に、蚊は「カ科」に分類されます。
そんな両者では、成虫の生態に大きな違いがいくつか存在します。例えばユスリカは見た目の似ている蚊と違って、動物の血を吸いません。
蚊の成虫は夏の風物詩で、6月から9月にかけて現れます。対してユスリカは年2回発生、4月から5月と9月から10月にその成虫が見られます。
さらに両者の成虫では寿命も違います。寿命はユスリカの方がより短く、4・5日程度しかありません。対して蚊の成虫は1〜2ヶ月も存在します。
さらにユスリカと蚊とでは、「湧いてくる」場所にも違いがあります。両者の卵・幼虫・さなぎは、ともに水中で過ごします。ですが、ユスリカと蚊とでは、好む水域が異なります。ユスリカが河川や水路などの「流水域」を好むのに対し、蚊は排水路、水たまりなど「停滞水域」を好みます。
光に対して正の走性をもつ(光に寄ってくる)ユスリカは、コンビニや民家の光に集まってきます。対して、血を吸うメスの蚊は、動物が吐く二酸化炭素に対して正の走性をもちます。