亜鉛は、私たちの体内に必須のミネラル16種の中の1種です。
体内に約2000mg存在し、主に骨格筋・骨・皮膚・肝臓・脳・腎臓などにある成分です。
代謝や合成など体内に関わる様々なサポートをしてくれる亜鉛なのですが、体内で作り出すことが出来ないため、食べ物やサプリメントから摂取する必要があります。
ツヤツヤな肌や髪を手に入れたい人、ちょっとした体の不調に悩む人も、意識して亜鉛を摂ることで改善されるかもしれません。
そんなたくさんの働きをもつ亜鉛についてご紹介します。
亜鉛は、私たちの体のさまざまな働きをサポートし、体内を正常な状態に保つ役目を担っています。
また、たんぱく質やDNAの合成に関わり、新たな細胞を作り出す役目もあるといわれています。
亜鉛をしっかりと補給することで、主に以下のような効果が期待できます。
また、亜鉛が不足してしまうと、主に以下のような症状を引き起こす恐れがあります。
● 亜鉛の効果と亜鉛不足が引き起こす症状
● 高齢者は亜鉛不足を起こしやすい?
高齢になって食が細くなったことで、亜鉛の摂取量が減ってしまうことがあります。
さらに、高齢になると消化機能が衰え、食べ物から栄養を吸収する力が弱まるため、亜鉛を十分に摂取できず、亜鉛不足に陥ってしまう可能性が高くなります
また、生活習慣病の薬など毎日飲んでいる薬のなかに亜鉛と結びついて亜鉛を体から排出するものがあると、尿から亜鉛が流れてしまい、亜鉛不足の原因となってしまいます。
このように、高齢になるとさまざまな理由から、亜鉛不足を引き起こしやすくなるのです。
● 亜鉛不足チェック
以下の症状に当てはまる人は、とくに注意が必要です。チェックしてみましょう!
● 1日に必要な亜鉛の摂取量は?
日本人の食事摂取基準(2015年版)では、1日の亜鉛摂取の推奨量は、男性で10mg、女性で8mgとなっています。
また、通常の食事による亜鉛の過剰摂取の可能性は低いですが、サプリメントなどによる過剰摂取の結果、銅欠乏、貧血、胃の不調など様々な健康被害が生じることが知られているため、上限値も設定されています。
上限値は、男性で40~45mg、女性で35mgです。
● 亜鉛の多い食品は?
亜鉛を多く含む食材は、タンパク質を含む肉、魚介、大豆製品などです。
亜鉛は水溶性のため、調理する際は短時間で加熱、または汁ごと食べられるように鍋やスープなどにするのがよいでしょう。
1回に食べる分量で考えてみると、例えばカキ5個で亜鉛は10.1mg、豚レバー60gでは亜鉛が4.1mgとなります。
● 食事だけでは亜鉛不足になりがち?
バランスのよい食事を毎日しっかり3食とれば、通常は亜鉛不足になることはありません。
しかし、高齢者などの亜鉛不足になりやすい方の場合、食事だけでは必要摂取量を補いきれないこともあります。
不足しがちなミネラルを効率的に補えるサプリメントを食事と併用することで、効率的に亜鉛不足を解消することができます。