1日の楽しみ❀おやつ
子どもも大人も高齢者も、みんな大好きなのがおやつ!
子どもだけでなく、大人になってもおやつは嬉しいものですよね。
もちろん高齢者にとっても、おやつはわくわくする楽しみなひとときです。
そこで今回は、高齢者のおやつの目的やおやつを出すときの注意点、おすすめのお菓子をご紹介します。
ぜひ、ご利用者の皆さんと一緒に笑顔いっぱいのおやつタイムを過ごしてください♪
高齢者のおやつの目的
高齢者のおやつには3つの目的があります。
1.楽しみを作る
子供から高齢者までおやつが嫌いな人はほとんどいません。甘いものを口にして心も体も喜ぶおやつの時間。カラフルだったりおもしろい形だったり、見た目にも楽しめるおやつも多く、気持ちも弾みます。
今日は何が出るかなと楽しみに待つこと、おいしく食べることが脳や体の活性化に役立ち、毎日の健康や暮らしのアクセントになります。
音楽をかけたり、親しい人と一緒に過ごすなど楽しい環境が作れるといいですね。
2.水分補給をする
高齢者になると喉の渇きに鈍感になります。のどが渇いていても気づきにくくなり、長時間水分をとらないで脱水症状を起こしてしまう危険性も。
いきなりお茶を飲んでくださいと言ってものどが渇いていなければ飲んでもらえませんが、おやつと一緒なら水分補給も難しくありません。お菓子に添えてお茶やジュースを出し、水分補給してもらいましょう。1日に1~2リットルの水分補給をすることで、認知症の予防や症状の改善ができるという説もあります。
高齢者にとって水分はとても大切!おやつは抵抗なく水分がとれるチャンスです。
3.足りない栄養を補う
おやつは栄養価が高いものが多いことから、不足しがちなカロリーを補う効果もあります。
高齢者は一度に少量しか食べられなかったり、噛む力や飲み込む力が衰えている場合があるので、3度の食事で必要な栄養がとれていないことも。
おやつの時間なら、美味しく楽しく足りない栄養を補給することができます。
おすすめのおやつ
・主食を残しがちな方 → ふかし芋やおはぎなど主食に近いもの
・おかずを残しがちな方 → 乳製品、卵、かまぼこなどタンパク質を補給できるもの
・ビタミンやミネラルが足りない方 → 果物
・食欲の衰えている方 → 見た目が華やかで食欲をそそるもの
・咀嚼力の落ちている方 → ゼリーや寒天など飲み込みやすいもの
また、認知症予防が期待できる食材にナッツ類がありますので、おやつで取り入れられるといいですね。
おやつを出すときの注意点
楽しいおやつの時間ですが、いくつかの注意点があります。
●カロリーをとりすぎない
おやつでカロリー補給が必要な方もいれば、糖尿病などでカロリー制限のある方もいます。健康な方でも、好きだからといって食べ過ぎればカロリーオーバーになります。
1日1回100~200カロリーぐらいを目安に考えましょう。
●食事に響かない時間帯と量で
食事の前に食べてしまうと、せっかくの食事が満腹で食べられません。三時のおやつと言いますが、食事に影響のない時間帯を選び、量にも気をつけましょう。
●その人に合った形状にする
嚥下機能や歯の状態は人それぞれ。固いものの歯ごたえを楽しみたい方もいれば、噛むこと自体が無理な方もいます。個人個人の状態を把握して、必要なら刻む、つぶすなど、その人に合った形で出しましょう。
●喉つまりに注意する
おやつに限った事では無いですが、高齢者が食事をする時は細心の注意が必要です。おやつ提供時には必ずスタッフさんが近くにいるようにしましょう。