LIME(ライム)は介護事業者向けに生活改善情報を提供します。

ログインしていません

熱中症対策

高齢者と熱中症の現状

暑くなってくると介護の現場で心配なのが熱中症です。2016年では熱中症による搬送者50,412人の5割、死亡者621人の7割以上を65歳以上の高齢者が占めています。

参考:総務省(2016年)「平成28年の熱中症による救急搬送状況 」
厚生労働省(2016年)「人口動態統計」

ご利用者様を熱中症から守り、元気な夏を過ごしていただくためには、どんなことに気をつければよいのでしょうか。できる対策をご紹介していきます。

 

1.暑さを感じにくい

高齢者は加齢により、暑さ・寒さを感じにくくなっています。若い人は、一年を通して快適に感じる温度はほぼ一定ですが、高齢になると暑い季節は高めの温度を、寒い季節は低めの温度を快適に感じる傾向があります。

また、加齢にともない発汗などの体温調節機能も低下するので、暑くても汗をかきにくく、体のなかに熱がこもりがちになります。

 

2.体内の水分量が低下

私たちの体のなかで水分を多く含むのは筋肉細胞ですが、高齢になると筋肉量が少なくなります。成人の場合、水分量は体重の約60%ですが、高齢者では50%程度と言われています。もともと保持している水分量が少ないため、脱水状態になりやすいのです。

その上、喉が渇きにくいことから水分補給をしなかったり、頻尿の心配から水分摂取を控えてしまう傾向があります。


 

高齢者は、体力や体の機能が低下している分、熱中症リスクも高くなります。介護の現場では常に意識して、熱中症のサインを見逃さないようにしましょう。

脱水状態・熱中症の主なサイン

 体温が平熱よりも高め

 顔がほてっている

 ぐったりしている、元気がない、食欲がない

 頭痛を訴える

 トイレに行く回数が減った、行っていない

 おしっこの色が濃い

 汗が出ていない、乾燥している

 ふらふら朦朧としている

 動きが鈍く反応が悪い

 手や足がつる

 手足が冷たくなっている

 

もしご利用者様が熱中症になってしまったら…。最初の措置が肝心です!落ち着いて、状況を確かめ、以下のチャートに沿って対処しましょう。

参考:環境省「熱中症環境保健マニュアル2018」

 

1.のどが渇く前にこまめに水分補給

のどが乾いたと自覚したときには、すでに体は脱水状態になっています。暑い季節には2時間おきなど時間を決めて、こまめに水分を摂取するようにしましょう。水分は水や、カフェインの入っていないお茶などがよいといわれています。

特に汗をかいたときなどは、水分とともに塩分も補給する必要があります。塩分や糖分などが調整されていて、体への吸収が早い「経口補水液」をゆっくりと飲むことが勧められています。

2.部屋の温度と湿度を測る

気温だけではなく、湿度が高いことも熱中症の大きな要因です。湿度が高いと放熱や発汗で体温を下げる生理作用が働きにくくなり、体内温度が上昇しがちになります。高齢者は体温調整機能の衰えから、体温の上昇に気づくのが遅れるため熱中症のリスクが高まります。気温がそれほど高くなくても、湿度が80%を超えるなど高めの場合は注意が必要です。

体感に頼らず、部屋の目立つ場所に温度計を置き、目で温度・湿度を確認するようにしましょう。

3.我慢せずエアコンや扇風機を上手く活用する

高齢者にはエアコンをつけたがらない人も多いですが、そんなときは冷風が体に直接当たらないように風向を調節したり、扇風機で室内に空気の対流をつくるだけでも、部屋全体を冷やすことが可能です。

熱中症は命に関わる症状ですから、少しでも暑いと感じたら、躊躇せずエアコンや扇風機を使うようにしましょう。

ただし、エアコンの設定温度を下げすぎると、外気温との温度差が大きくなり、かえって体の負担になることがありますので、注意してください。

熱中症が急増するのは、「体が暑さになれていない梅雨明け」とされていますが、最近は梅雨の合間、梅雨入り前にも、非常に暑い日が続くことがあります。

熱中症対策を万全にして、ご利用者様を熱中症の心配から守り、暑い夏を元気に過ごしましょう!

 

この特集ページでご紹介している商品の『ご利用者様向け商品案内・ご注文書』は、こちらからダウンロードできます。
 
ご利用者様への商品ご紹介にぜひご活用ください。

 
 

バックナンバー

  • 【特集】 Vol.3

    ハンドケア

  • 【特集】 Vol.2

    食中毒対策

  • 【特集】 Vol.1

    美味しく楽しく減塩