食中毒対策
食中毒の現状について
現在の食中毒の発生件数、患者第一位は「ノロウイルス」であり、年間食中毒発生件数の約5割、患者数は6割以上を占めている。一方で、鳥肉を生(鶏刺し等)で食べることによるカンピロバクターは減少傾向にあるものの、依然として発生件数は第2位。(厚生労働省食中毒統計資料より)
ノロウイルス流行の影響により、27年1月は食中毒が多発。季節による大きな変動はないが、年間を通じて60〜100件/月の食中毒が発生しています。(厚生労働省食中毒統計資料より)
食中毒を引き起こす原因って何なの?
細菌性食中毒について
食中毒を引き起こす原因としては、細菌、ウイルス、寄生虫、化学物質、自然毒など様々なものがありますが、発生件数の多くを「細菌」と「ウイルス」が占めています。
中でも、細菌性食中毒には、「感染型」と「毒素型」があり、それぞれ食中毒の起こり方が異なります。
食中毒予防の三原則
食中毒はその原因となる細菌やウイルスが食べ物に付着し、体内に侵入することで起こります。
食中毒を防ぐためには、細菌を食べ物に「つけない」、
食べ物に付着した細菌を「増やさない」、
食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける」
という 3つのことが原則です。
原則1 「つけない」洗う!分ける!
手には様々な細菌が付着しています。次のようなときは必ず手を洗いましょう。
✔︎調理を始める前
✔︎生の肉や魚、卵などを取り扱う前後
✔︎調理の途中でトイレに行ったり、鼻をかんだりした後
✔︎おむつを交換したり、動物に触れた後
✔︎食卓に着く前
✔︎残った食品を扱う前
生の肉や魚などを切ったまな板などの器具から、他の食品に付着しないように使用の都度、きれいに洗い、できれば殺菌しましょう。
原則2 「増やさない」低温で保存する!
細菌の多くは10℃以下で増殖速度が遅くなり、マイナス15℃以下では増殖が停止します。
食べ物に付着した菌を増やさないためには、低温で保存することが重要です。
肉や魚などの生鮮食品やお惣菜などは、購入後できるだけ早く冷蔵庫に入れましょう。
原則3 「やっつける」加熱処理!
多くの細菌やウイルスは加熱によって死滅するので、肉や魚はもちろん、野菜なども加熱して食べれば安全です。食べ物の中心部を75℃で1分以上加熱することが目安です。まな板、包丁などの調理器具にも細菌やウイルスが付着するので、肉や魚、卵などに使用した後の調理器具は洗剤でよく洗ってから、熱湯をかけて殺菌しましょう。